#本
・「青い野を歩く」クレア・キーガン
海外文学のおすすめサイトで見て読んでみた本。
アイルランド作家の短編集です。アイルランドの田舎の男女や家族の話が主で、私の全然知らない生活が見られて面白かった。
文章がとても良くて、からからに乾いた木を切ってみたら内側に透明なしずくがたくさん詰まってるような、そんな感じでかなり好みです。
特に好きなのは表題作の
「青い野を歩く」 なんて言っていいかわからないけどすごい…
「別れの贈りもの」
しょっぱなから二人称(あなたは~する。みたいなの)でびっくりした。泣いた。
「クイックン・ツリーの夜」
最後の「ああそうなっちゃうのか…」って余韻が民話みたいで好き
主人公はみんな寡黙。
前に読んだ「三行で撃つ」で、書く人間は「何があっても一日二時間本を読むこと」が目標に掲げられていました。
私にはそれは無理なので、同書のなかにあった「食事しながら読む」を最近実践してます。というか朝か昼の食事が読書タイムになってる。
ちょっとお行儀悪いけど読む量が増えるし積ん読が減ってうれしい。
ただ、手が汚れそうなご飯の時は「しまった…」ってなります。
今は小野不由美の残穢読んでる。怖いので夜は読めない。畳む