#本
・読みました
「異類婚姻譚」本谷有希子
表題作面白かった。一気に読んでしまった。
日本昔ばなしの怖い回現代版って感じ
夫の顔が崩れて自分に似ていき、お互いの境目がなくなっていく夫婦の話。
夫のことを楽をしないと死んでしまう新種の生き物みたいだと妻は思ってますが、結局似たもの同士だったね
「だんだん夫婦で似てきたね」という言葉が怖くなる話でした
「藁の夫」は文字通り藁でできたモラハラDV疑惑夫と妻の話
新車にキズをつけてしまい謝りつづける妻を無視して「──がっくし。」を3回言うんですよこの夫。ウ、ウワー!もうウワーってなって嫌悪感で本閉じたくなった…でも読んでしまう。こういう人いるんだろうなぁ…
そして妻に小言を言うとき藁の隙間から溶けた小さな楽器をボロボロこぼします。
あまりにも小言がうるさくて妻が聴覚を視覚に変換してる表現なのかな? ということは実際はセリフよりもっとグチグチ言われてるのか…
夫が体からガシャンガシャンとシンバルを溢れさせてるところ、描写されてないけど暴力を振るわれてるっぽい
んでその藁の夫を燃やしちゃおうかな、と一瞬思うけどなぜか一緒にい続ける…地獄…という話