赤く小さい唇ごと舐め上げ、吸い、噛む。ティナ。眉根を寄せ、声を出すほど僕が嫌か、苦しいか。イヤリングを唇で外して耳たぶを食み、スカートの中の脚を撫でる。滑らかな肌も、耳の後ろの花と彼女自身の匂いもあの頃と変わらない。ティナ。舌先で舐められるのと吸われるの、どっちがいい。やわらかい胸を服の上からこねまわす。口づけしながら触られるのが君は好き。もう覚えた。執拗に突起を責め立てると、たまらず声をあげて腰を跳ねさせ、それなのに白い腕は押し返してくる。本当にいやなら、僕を部屋に入れない。つまりは。ティナ。
 自分の吐く息の音がうるさい。
 手首をねじ伏せ口内を犯し尽くす。ティナ。はやく僕のものになれ。舌を絡ませてくるまでの時間が夜ごと短くなるのは気のせいじゃない。口の端からこぼれた唾液と涙を一緒に舐める。ティナ。ティナ。小さく腿を擦り合わせてるけど、気付いてないとでも思ってるの。撫で、摘み、さする。痙攣。まだ何も脱がせていないのに。ティナ。熱く潤んで滴り落ちる。貫きたくてたまらない。ティナ。押し当てて揺さぶる。ティナ。ティナ。教えてよ。僕のキスはそんなにいいの。オニオン、。呼ばれて脳天が痺れる。もうだめ、おねがい。何が。もっと言え。ティナ。ティナ。子供だと思ってた男にドロドロに溶かされるのは、どんな気持ちがする。言ってみてよ、ティナ。

2014.07.15